Skip to content
お知らせ

Terrascope、WBCSD PACT 準拠(PACT Conformant)へ:サプライチェーン全体でのスコープ3炭素透明性を実現

Terrascope が WBCSD の PACT 準拠を完了し、グローバルサプライチェーンにおけるスコープ3排出の透明性と相互運用性を強化しました。

はじめに

🎉 Terrascope は正式に WBCSD の Partnership for Carbon Transparency 標準に準拠しました (PACT Conformant)🎉

 


Terrascope は、土地・自然・ネットゼロ経済セクターの企業が自社の炭素排出量を測定し、削減できるよう支援することを使命としています。本日、その旅路における大きなマイルストーンとして、Terrascope が WBCSD の Partnership for Carbon Transparency (PACT) 標準に正式に準拠したことを発表できることを誇りに思います。

これは、グローバルサプライチェーン全体での炭素排出データの共有とその相互運用性に新たな時代をもたらし、スコープ3排出量をより透明で信頼でき、実行可能なものにするという私たちのコミットメントを強化します。

 

PACT とは何か、そしてその重要性とは

WBCSD(the World Business Council for Sustainable Development = 持続可能な開発のための世界経済人会議)が主導する Partnership for Carbon Transparency (PACT) は、組織やソリューションプロバイダー間での製品レベルの排出データを、信頼でき、標準化され、相互運用可能な形で交換できるようにすることを目的としています。

脱炭素化の現場では、コラボレーションが肝心です。特にスコープ3の排出データの多くは、バリューチェーンの上流または下流にいるパートナーが保有しています。サプライヤーデータへ信頼できるアクセスがなければ、どんなに高度な炭素会計プラットフォームであっても壁にぶつかります。

Terrascope の顧客は、PACT 準拠により、サプライヤーやパートナーが他のプラットフォームを使用していても、PACT ネットワークを介して製品カーボンフットプリント(CFP)データをシームレスに送受信できるようになりました。

 

 

当社が構築したもの

私たちのチームは、PACT Methodology Version 2.0 に基づく相互運用可能なデータ交換システムを設計・導入しました。主な内容は以下のとおりです。
  • セキュアな双方向通信を可能にする HTTP ベースの API システムの開発
  • 2つの独立したテストパートナーによる成功結果を提出し、WBCSD が主導するピアレビュー形式の厳格な適合テストを通過
  • Terrascope から他プラットフォームへ CFP 結果を送信(結果ページから直接)および 外部パートナーから結果をリクエスト(製品リストページ経由) する機能を実装

今すぐCFPの算定を始めましょう
まずはTerrascopeのツールで、数点の製品からお試しいただけます。デモのご予約はこちらから。

デモを予約する


顧客へのインパクト:スコープ3というパズルを解く

この新機能は、炭素会計における最大の課題の一つ「サプライチェーン全体から一次データを取得すること」に対応します。PACT 準拠により、Terrascope の顧客は次のことが可能になります。

  • サプライヤーやパートナーとより効果的に連携し、スコープ3カーボンデータを要求・共有
  • 異なるプラットフォーム間でもデータの一貫性と信頼性を確保
  • 高排出ホットスポットを特定し、より賢明な調達・製造の判断が可能

特に、小売業者、大手食品ブランド、複雑なサプライヤーネットワークを持つ製造業者にとってぴったりの機能が揃います。

 

今後の展開

バックエンド基盤が稼働した今、すべてのお客様が PACT を活用したワークフローに簡単にアクセスできるよう、使いやすいフロントエンドインターフェースのリリースに注力しています。

私たちは、排出量の透明性を高める世界的な潮流の一翼を担えていることを誇りに思うとともに、この新しいテクノロジーを最大限活用いただけるよう、今後もお客様を支援してまいります。

 

Rachel 2
Rachel Poonsiriwong
Terrascope
シニア製品デザイナー

 

排出量の可視化や測定について、Terrascopeがどのようにお手伝いできるかご案内します。ぜひご相談ください。

お問い合わせ

 

無料デモ・ご相談のお問合せ

メッセージをご確認次第、担当者より迅速にご返信いたします

関連記事

LSRGとは?CSOが知っておくべきGHGプロトコル新ガイダンスの影響と対応策
国際基準・フレームワーク

LSRGとは?CSOが知っておくべきGHGプロトコル新ガイダンスの影響と対応策

Terrascopeのシニアスペシャリスト、Ben Putmanが、まもなく公開されるGHGプロトコルの新ガイダンス「土地セクターおよび除去ガイダンス(LSRG)」について解説します。 このガイドラインは、企業の排出量会計、インセッティング、サプライチェーン戦略にどのような影響...

10月 22, 2025

コンパス #9:SBTi「FLAG基準」緊急改訂案の意見募集中(2025年11月6日まで)
コラム「コンパス」

コンパス #9:SBTi「FLAG基準」緊急改訂案の意見募集中(2025年11月6日まで)

10月7日、SBTiがFLAG基準の緊急改訂案を公表し、11月6日まで意見募集中です。基準1および基準4における、ND新期限、カットオフ・対象コモディティ・公開文書の明確化など、改訂案の要点を速報でお伝えします。

10月 20, 2025

家禽業界の脱炭素化:鶏肉生産のCO₂排出を削減する最新アプローチ
脱炭素化

家禽業界の脱炭素化:鶏肉生産のCO₂排出を削減する最新アプローチ

鶏肉産業のCO₂排出は飼料・エネルギー・土地利用が主因です。Terrascopeの専門家が、家禽業界の脱炭素化とSBTi/LSRGにも対応する最新アプローチ方法を解説します。

10月 01, 2025