はじめに
食品・農業分野のサステナビリティにおいて、企業の経営層は「CO2排出量(カーボン排出量)の正確な報告」と「事業成果の実現」という二重の課題に直面しています。リジェネラティブ(再生型)農業は、CO2排出量削減と作物のレジリエンス向上を同時に実現しうる有望なアプローチですが、十分に活用されているとはいえません。
多くの企業は、個別プロジェクトでの削減成果を、全社的な脱炭素活動(特にスコープ3)と整合させる仕組みを必要としています。一方で、排出量測定の初期段階にある企業は、着手の指針がないまま再生型農業による削減機会を模索するケースも少なくありません。
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パートナーシップについて
こうした課題に応えるべく、Terrascope は Indigo Ag との戦略的パートナーシップを発表します。両社は、食品・農業関連企業による排出削減プロジェクトの実装を後押しするとともに、より広いスコープ3排出量のレポーティングにその成果を高精度に反映できるよう支援します。Terrascopeは、サプライチェーン全体のCO2排出量をシンプルかつ確実に測定・管理できるプラットフォームを提供しています。主な特長は次のとおりです。
- AI活用のデータ管理:多様な形式のデータを取り込み、スマートな排出係数マッチングを実施。従来手法の最大5倍のスピードで測定を可能に。
- フード&ランド(食品と土地関連分野)の専門性:排出係数を森林・土地・農業(FLAG)の区分へ迅速に分解し、SBTiガイドラインに沿った算定を最大10倍の効率で実現。
- 脱炭素化ツール群:脱炭素ライブラリ、限界削減費用(MAC)曲線分析、シミュレーション、ネットゼロへのパスウェイ設計までを包括。
Indigo Ag のソースプログラム は、農業サプライチェーンにおける実在性の高いCO2削減の創出をさらに前進させます。
- 幅広い実装支援 :ROI を重視したプログラム設計とエコシステム連携により、サプライヤーのオンボーディング、データ収集、MRV(測定・報告・検証)の運用まで包括的にサポート。
- 高い完全性:査読済みの業界トップクラスMRVエンジンを活用し、GHGプロトコルに準拠した農場(ファームゲート)排出係数を定量化。
- ポリシー対応:進化を続けるサステナビリティ要件に適合し、業界の新たな枠組みに沿ったサプライチェーンのコンプライアンス確保を支援。
- 現場でのインパクト:生産者の収益性を重視した金銭的インセンティブ、柔軟なプログラム設計、テクノロジーを活用したソリューションにより、持続的な実践を拡大。
Terrascope と Indigo Ag は、企業が農業由来のCO2排出量を測定・管理・削減できるよう協力し、データを行動へとつなげます。Terrascope の高度なデータ管理・分析機能と、Indigo のリジェネラティブ農業プログラム実装に関する専門知見を組み合わせることで、企業は農場での確かなインパクトとサプライチェーンのレジリエンスを両立させるサステナビリティ施策を推進できます。
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